こんにちは。大阪府豊中市の書道教室えんぴつくらぶ長興寺教室、曽根東町教室の中井由香里です。
3月になり、年度の締めくくりの時期になりました。今年度の春は休校がありましたから、一年があっという間に過ぎたように思います。
教室ではマスク着用、消毒、換気、ソーシャルディスタンスなどの配慮は必要ですが、こうした状況下でも生徒さんたちと字を書く時間・場所を持てたことは本当にありがたいことでした。
たくさんの手で書かれる、たくさんの文字。
このサイト名「手と文字」Hands and Letters はこの光景に由来しています。
3月はお引越しやご進学で、えんぴつくらぶを卒業される生徒さんも多い季節です。
寂しい気持ちもありますが、心からの感謝とエールを贈らせてもらいたいと思います。
それでは、2021年2月のキラリ★な書のご紹介です。
《硬筆作品》
Rさん 「竹やぶの・・」
お手本をよく見て、ていねいに書けています。
「トメ」「ハネ」「ハライ」にとても気配りができています。
Tさん 「なかまの・・」
字の形がとてもきれいです。特にひらがなの曲線が上手になってきました。
マス目の中央に書けているところも素晴らしいですね。
Sさん 「同じ音の・・」
横書きで、カギカッコの多い、難しい課題です。
字を書く位置は、上下、左右(字と字の間隔)に配慮が必要でとても集中力がいります。
集中力が途切れることなく、しっかりと書かれた作品です。
Mさん 「何年もの・・」
行がよくそろっていて素晴らしいです。
きれいな字でも、字の位置がバラバラの文章はあまり美しく見えません。
字がきれいになってくると、次は上手に書き並べていくことに目標が上がっていきます。
Nさん 「方言と・・」
字の「ハライ」がていねいに書けていていいですね。
お習字を習っている人と習っていない人とでは、はらうところに違いがあると感じています。
上手にはらえると字が華やかになりますね。
Nさん 「忘れられない言葉・・」
「トメ」「ハネ」「ハライ」が明快です。
また、練習の積み重ねによって字の中の、すくう線、伏せる線を書き分けられるようになりました。
上手になってくれて本当に嬉しいです。
《毛筆作品》
Sさん 「口」
「口」という字は、どのように線と線が当たるのかを一生懸命練習しました。
たての線に比べて、横の線を少し細くして変化をつけられたところも上手ですね!
Yさん 「アルバム」
力強く元気な線が素晴らしいです。
この線の良さを活かして、どんどん上手になってもらいたいと思います!
Mさん 「成長」
堂々とした素晴らしい作品です。少し線をしならせるようにして引けた「長」の5画目がきれいです。
ますます表現力豊かになってもらいたいと思います。
今月は学年の締めくくりということで、生徒さんは3月の課題に一生懸命取り組んでいます。
(毎年、3月の課題はちょっと難しいのです)
また来月のキラリ★な書を、楽しみにしてくださいね。