【2024年9月】キラリ★な書

(写真中央)中井作品「朧(おぼろ)」 軸は憧れの黒地に赤

こんにちは。子どもの書道教室「えんぴつくらぶ」長興寺教室、曽根東町教室の中井です。
2024年9月26日から29日まで、兵庫県立美術館にて第15回 髙砂会 創の書 会員展「平安雅」が開催されました。
今回もたくさんの方にご来場いただきました。本当にありがとうございました。

それでは、2024年9月のキラリ★な書のご紹介です。

《硬筆作品》

Yさん 「つき、しろいくも」
上手に、ていねいにかけました。ハネもとても上手です。

Kさん 「夏休みは・・」
字がどれもまっすぐに書けているところが素晴らしいです。
字の形もとてもきれいです。

Eさん「父は今朝、・・・」
文字の中心をよく意識して、バランスよく書けています。
字の大きさもよく、行をきちんと使い切れているところも良いです。

Aさん 「楽しく読める・・」
やわらかく、のびやかな線で、美しい字が書けています。
ハライの線もとてもていねいです。

Sさん 「九時発の特急列車に・・」
ハライやハネの運筆を明確に、よく書けています。
しっかりとした筆圧で、くっきりと読みやすく好感度の高い作品です。

Mさん 「いづことも・・」
自然な運筆でやさしい行書が書けています。
線に長短の変化を上手につけられているところも良いです。

《毛筆作品》

Sさん 「くつ」
上手な筆づかいで書けています。
「つ」は、線の中に太いところ、細いところをつけられていてきれいです◎

Sさん 「もん」
元気よく書けました。
特に「ん」の形がとても上手くできています。

Cさん 「緑道」
きっちりとした楷書の線が美しいです。
字の形も整っており、二つの字の大きさもよくそろえられています。

今回の会員展は、大河ドラマ「光る君へ」にちなみ、平安時代の雅を感じさせる作品が多く並びました。
私も源氏物語の登場人物「朧月夜(おぼろづきよ)」から「朧(おぼろ)」の字を選びました。
文字の既成概念から離れて書く「創の書」なので、判読しづらい構成ではありますが、「龍」の左側の上に月へんを積むように書き、右側には紙の上部から縦長に「龍」の右側を書いています。
今回はかねてからの憧れだった、黒地の軸装をお願いしました。黒地に赤のラインのデザインが気に入っています。

2024年 「朧(おぼろ)」

今回も個性豊かな作品が並び、書の面白さを改めて発見できる会員展となりました。
また、学んだことをえんぴつくらぶの生徒さん達にも紹介していきたいと思います。

それではキラリ★な書、来月もお楽しみに。

この記事を書いた人

こどものお習字教室「えんぴつくらぶ」長興寺教室・曽根東町教室の講師 中井由香里です。こども達が字を書くことが好きになってくれるようなレッスンを心がけています。

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